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苗色の絵画@横浜ベイクォーター

筆者が企画に携わっている横浜ベイクォーター「ギャラリーBOX」ですが、本日より第4回目の展示として、独自の手法で平面作品を制作する内海聖史さんと岩野仁美さんの作品を紹介しています。


内海さんは、様々な色を用いて無数の小さな円を重ねるようにして描く作品で知られていますが、今回はなんと球状・キューブ状などの立体にも展開。


岩野さんは、「木目込み」という筋彫りに布を入れ込んでいく手法などを用いて画面全体に層を成すようにして作品を制作しています。

今回は横浜ベイクォーターが水辺にある施設と言うことで、水泡を思わせる模様が描きこまれています。

展示タイトルは「苗色(なえいろ)の絵画」―。それぞれの作品に見られる「かさね」の手法と、優美で日本的な色彩感覚、展示が行われる季節を結ぶキーワードとしての「苗色」をテーマに掲げたものです。

近くにお立ち寄りの際には、ぜひともご高覧ください。

※苗色(なえいろ)・・・主に平安時代に確立された十二単などにおける色の組み合わせ(かさね色目)のうち、夏に用いられるもののひとつ。


Gallery Box Exhibition vol.04
内海聖史+岩野仁美「苗色の絵画」

【会期】 2007年5月31日(木)〜8月29日(水)

【時間】 11:00〜23:00

【会場】 横浜ベイクォーター「ギャラリーBOX」
 住所 神奈川県横浜市神奈川区金港町1-10
 JR・私鉄各線横浜駅「東口」よりそごう2階経由で徒歩7分・「きた東口」徒歩4分

【入場料】 無料


筆者 橋本誠

横浜国立大学マルチメディア文化課程卒業。ギャラリー勤務を経て、フリーのアートプロデューサーとして活動している。主な企画展にReading Room(BankART studio NYK/2005)など。2006年11月より横浜ベイクォーター内「ギャラリーBOX」の作品展示をP3 art and environmentの芹沢高志と共に企画・制作。2007年9月に横浜・神戸で開催予定の「都市との対話」展を準備中。

展覧会・イベント情報サイトTokyo Art Beatのレビューページ「TABlog」に編集兼ライターとして参加、ポータルサイトAll About「アート・美術展」ガイドを担当するなど執筆活動も行っている。