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横浜都心臨海部のビジネス&カルチャー情報を配信する「ヨコハマ経済新聞」編集部のブログ

横浜のパブリックアート


街を歩いていて、ふと変わったかたちのオブジェを見かけることはありませんか?
横浜では市が都市デザイン室を設け、設置を推進していることもありたくさんのパブリックアートを見ることができます。

冒頭の写真は横浜トリエンナーレ2005開催に先立って設置されたルック・デルーの作品。貨物コンテナを組み上げた造形は迫力があります。

今回は、おすすめのパブリックアート・スポットをいくつかご紹介したいと思います。


大通り公園
オーギュスト・ロダンやヘンリー・ムーアなどの作品が設置されています。日本の都市で、街の魅力を高めるために公共空間に作品が設置された先例とも言われています。


クイーンズスクエア横浜
ジョセフ・コスース、マリア・カレラなど多数の作品を設置。独特の建築空間と見事に調和した作品ばかりです。


日石横浜ビル
安田侃やジョセップ・マリア・マルティンなどの作品が設置されています。安田侃は、先日オープンした東京ミッドタウンにも作品が設置されるなど全国的にも導入例の多い作家です。


臨港パーク
田豊と崔正化(チェ・ジョン・ファ)の作品が設置されています。崔正化の作品《フルーツ・ツリー》は、横浜トリエンナーレ2001出品の際に桜木町駅付近に設置され、後に移設されたものです。


ヨコハマポートサイド地区
アート&デザインの街をうたい、エットレ・ソットサスマイケル・グレイブスによる作品が設置されているほか、随所にデザイン要素をちりばめています。


横浜ベイクォーター
駐車場を中心に「Life Stripe(ライフストライプ)」というアート作品が展開されているほか、施設内に「ギャラリーBOX」を設置。私もプロデュースに携わっています。


ゆめおおおかアートプロジェクト
上大岡駅ビル「ゆめおおおか」館内外に、倉重光則、須田悦弘小沢剛奈良美智など人気作家の作品が多数設置されています。プロデュースは横浜トリエンナーレ2001のディレクターも務めた南條史生。

横浜ビジネスパーク
立体庭園が設けられ、その内外に薮内佐斗司、堀内正和らの作品が設置されています。


皆さんがふだん訪れる場所にも、もしかしたら作品があるかもしれませんね。


筆者 橋本誠

横浜国立大学マルチメディア文化課程卒業。ギャラリー勤務を経て、フリーのアートプロデューサーとして活動している。主な企画展にReading Room(BankART studio NYK/2005)など。2006年11月より横浜ベイクォーター内「ギャラリーBox」の作品展示をP3 art and environmentの芹沢高志と共に企画・制作。2007年9月に横浜・神戸で開催予定の「都市との対話」展を準備中。

展覧会・イベント情報サイトTokyo Art Beatのレビューページ「TABlog」に編集兼ライターとして参加、ポータルサイトAll About「アート・美術展」ガイドを担当するなど執筆活動も行っている。