ヨコハマ経済新聞アンテナ +

横浜都心臨海部のビジネス&カルチャー情報を配信する「ヨコハマ経済新聞」編集部のブログ

伊勢佐木町の地蔵尊 〜一・六地蔵〜

松坂屋有隣堂などがあり今も賑やかな伊勢佐木町一丁目や二丁目と比べ、静かな街並みの続く七丁目にあるのが「一・六地蔵」として親しまれている子育地蔵尊菩薩。


買い物や観光で伊勢佐木町へ来る人の多くは一丁目から故・青江美奈さんの伊勢佐木町ブルース歌碑や“へびや”のある四丁目あたりまでではないだろうか。
それ以降の五丁目〜七丁目はどちらかというと伊勢佐木町の中でも地元の生活空間の色合いが濃くなり、この「一・六地蔵」のある七丁目あたりまで来る人はそう多くはないだろう。


富山県出身の僧、奥田真眠師が明治37年この地に、横浜善光寺別院を創建し、その後10年程して境内にその功徳をもって子宝が授かり丈夫にすくすくと育つようにと、現世利益の守仏として、お地蔵様を安置した事に始まります。
ところが大正12年9月の関東大震災と昭和20年5月横浜大空襲の災害を我々市民と共に受難致しました。その後、震災・戦災の供養もこめて、霊験あらたかと信仰されてきました。
縁日が1と6のつく日に行われるところから、「一・六地蔵」と横浜市民に親しまれています。
お地蔵様のお姿は左手にえい児を抱き、右手に錫杖を持たれての座像であります。

〜子育地蔵尊〜ホームページ


そんな「一・六地蔵」のある七丁目も夏になると元気になる。
「一・六地蔵」の名前の通り5月になると1と6のつく日に縁日は行われるからだ。
それでも、近くの大鷲神社の酉の市の方が大きな縁日でありイベントとしては盛り上がるのに対して、年に20回以上行われるこの「一・六縁日」は通り掛かれば「ああ〜、またやってる」程度に驚くこともない縁日に思われることがあるのもまた事実。
しかし、それだけ横浜の夏の日常に溶け込んでいるということであり、規模が小さくとも「横浜の夏の風物詩」と言われるのも納得できる。



子育地蔵尊行事表
1月1〜3日:初詣 安産子育法要
2月:節分 豆まき
4月8日:花祭り 甘茶サービス
5月〜9月:縁日 毎月1日〜30日の1と6のつく日
7月16日:お盆 お盆供養
11月15日:七五三 厄除供養
12月上旬:餅搗 供養餅搗大会


子育地蔵尊
http://www.isezakicho.or.jp/jizo/