桜木町のウォールペインティング
木曜日担当の橋本です。
みなとみらい線開業に伴い廃線になってしまった東急東横線の横浜〜桜木町駅間ですが、その1kmにわたって続く高架下の壁に延々とウォールペイントがされているのはご存知でしょうか。
長大なキャンパスとも言える壁。聞いた話では、1970年代から様々なグラフィティアーティストが絵を描くようになり、その筋では知らない人はいないほど有名になっています。
面白いのは、今まで壁の管理がきちんとされていたわけではないのですが、非合法の落書きでありながらアーティスト間の暗黙のルールのようなものがあったようで、出来の悪い絵は新しい絵に上書きされてしまい、いい絵は残っていくという状態だったようです。
今このウォールペイントが新しい局面を迎えています。「桜木町ON THE WALL」と題して横浜市が公式にアーティストの募集を行い、次々と新しい絵が誕生しているのです。
私が先日駅を通りがかった時には、元あった絵を消す作業を行っているアーティストが何人もいました。3月4日までにはひと通り完成するようなので、楽しみです。
「桜木町ON THE WALL」の公式サイトでも完成した絵が次々と公開されています。
→http://sotw.komposition.org/
ハマ経ヘッドライン「桜木町高架下壁面をキャンバスに開放−参加アーティスト募集」
筆者 橋本誠
横浜国立大学マルチメディア文化課程卒業。ギャラリー勤務を経て、フリーのアートプロデューサーとして活動している。主な企画展にReading Room(BankART studio NYK/2005)など。2006年11月より横浜ベイクォーター内「ギャラリーBox」の作品展示をP3 art and environmentの芹沢高志と共に企画・制作。2007年9月に横浜・神戸で開催予定の「都市との対話」展を準備中。
展覧会・イベント情報サイトTokyo Art Beatのレビューページ「TABlog」に編集兼ライターとして参加、ポータルサイトAll About「アート・美術展」ガイドを担当するなど執筆活動も行っている。