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横浜都心臨海部のビジネス&カルチャー情報を配信する「ヨコハマ経済新聞」編集部のブログ

工場夜景

今年の春ごろから「工場」がひそかに注目を集めていた。
機能性や製造効率を優先して造られた「工場」は、他の建造物のように景観やデザインなど、見られるということを考慮されていない。
しかしながら無数のパイプやタンクが複雑に重なるその姿は、我々が見慣れている景観の美しさとは異なる、意図せずして生まれた独特の美しさを放っている。
横浜は京浜工業地帯があるので多くの工場やコンビナートが臨海部にあるものの、当然それらの敷地は関係者以外立ち入り禁止であり、またその周辺エリア自体に入れるかどうかも分からない。
今回はこうした工場夜景の美しさを手軽に楽しめるスポットをいくつか紹介したいと思います。



本牧臨海公園(中区本牧元町)
かつて本牧岬と呼ばれていた地域で、その名が示すとおり昭和30年代までは海に面していた。
それゆえ現在は埋め立てられた工業地帯に面しており、幾つも並ぶ石油タンクとともに新日本石油精製のコンビナートなどを高台から眼下に見渡せる。
さらには東京湾まで見渡せる景観の良さから、「夜景評論家 丸々もとおの横浜夜景50選」にも選ばれている。



池袋公園(中区池袋)
周辺は静かな住宅街。
公園と工業地帯との間に住宅街や首都高の高架などをはさみながらも、高台にあるため幾つも並ぶ石油タンクとともに新日本石油精製のコンビナートなどを一望できる。



根岸湾岸壁(磯子区磯子町)
ここは掘割川の河口で根岸湾越しに、新日本石油精製のコンビナートや東京電力横浜火力発電所の夜景が岸壁に打ち寄せる波音とともに静かに楽しめる。
ただし公園として整備されているわけではないのでベンチなどの設備はない。