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 甦るか?廃校

ご存知ですか?
 公立学校では少子化等を背景として過去10年間で2,000校以上が廃校になっています。この数って多いですよね!
平成18年だけでも、全国で小中高合わせて418校廃校となっています。
その一つとして、横浜市旭区若葉台地区にあります。数年前から生徒の減少により2007年3月30日で空き校舎となっていた旧若葉台西中学校が、1年後の「横浜開港150周年記念イベント」ヒルサイドの準備会場として利用されることになりました。
廃校とは、地域の児童生徒数が減少することにより、ある学校が他の学校と統合されたり、又は廃止され学校としては使わなくなることをいいます。

 児童生徒数が減少する原因には、少子化を背景として、過疎化による場合だけでなく、都市部での住宅の郊外移転や、人口における高齢者の割合が相対的に高くなったためなど、様々な地域の状況があります。
都市の廃校理由の多くは地域の高齢化がほとんどをしめており、地域コミュニティー活動の拠点、地域活性化のための施設として活用されている事例が多くみられます。
 学校施設は、地域住民にとっての身近な公共施設であり、またその校舎などは地域のシンボル的な存在である場合も多く、廃校となった後も出来るだけ地域コミュニティ―の拠点として活かすことが重要であると考えます。
過去4年間の廃校については、建物が現存するもののうち、約6割が活用されていると報告されています。
活用用途としては、社会教育施設や社会体育施設の割合が高くなっていますが、自然体験交流施設や老人福祉施設など様々な施設として活用されています。また、最近では地方公共団体と民間事業者とが連携し、創業支援のためのオフィスや地元特産品の加工会社の工場として廃校施設が活用されるなど、地域資源を活かし、地域経済の活性化につながるような活用もみられます。

若葉台西中跡地
150周年の準備会場に
イベント企画で市民が活用

 学校再編で空き校舎となっていた旧若葉台西中学校が、2年後の「横浜開港150周年記念イベント」の準備会場として暫定利用されることになった。来年1月からイベント企画に携わる市民が集まり、ワークショップを行う。

 学校再編で空き校舎となっていた旧若葉台西中学校が、2年後の「横浜開港150周年記念イベント」の準備会場として暫定利用されることになりました。来年1月からイベント企画に携わる市民が集まり、ワークショップを行います。
空き校舎では、記念イベントのヒルサイドステージの会場になります。「横浜動物の森公園ズーラシア上白根町)」への出展準備を行います。出展のテーマは環境や地域、社会や暮らしなど自由で、市民一人ひとりが主体となってアイデアを出し合います。そのため、今年12月から「市民創発メンバー」と呼ばれる出展者250人を募集し、来年1月から3月までテーマの具現化に向け、メンバー同士で会議や研修を行うことになりました。

 今回、同校がワークショップ会場になった背景には、再編以降の跡地活用問題などがあります。若葉台地区では、同時に統廃合された旧若葉台東小学校と同西小学校の跡地活用を考える「若葉台地区小中学校跡地活用検討委員会」(山岸弘樹委員長)を昨年11月に発足。協議を重ね、旧若葉台西中学校を「スポーツ・文化」をコンセプトにした施設と位置づけ、体育館やグラウンドを「総合型地域スポーツクラブ」、校舎を「文化・芸術の分野における市民活動の拠点」として利用する方針を固めています。現在、体育館やグラウンドは若葉台スポーツ・文化クラブ(南宏市朗会長)の管理の下、地域のスポーツサークルなどが活用しているが、校舎は使用されていません。
今年夏、体育館を含めて、同校の校舎もワークショップの会場として利活用する提案が横浜市から出されました。同委員会では、同校のコンセプトに合っていることも踏まえ、合意するに到ったといいます。委員長で若葉台連合自治会会長の山岸弘樹さんは、「これをきっかけに、校舎が文化・芸術活動の拠点として地域住民たちに本格利用されるようになれば」と話します。
利活用する際は、原則としてスポーツクラブの利用を優先し、校舎は住居に近い北側ではなく南側を利用してもらうように調整中だといいます。また、11月24日(土)には150周年記念イベントのプロデューサーである小川巧記さんを呼び、ワークショップの地域説明会を開催する予定です。


廃校リニューアル50選というホームページ見つけました。「廃校リニューアル50選」事業についてその結果をとりまとめたものです。
廃校となった後の施設利用に際し、その有効活用に積極的に取組んでいる事例を全国から50例ほど紹介してます。

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyosei/03062401/50senn_index.html

 先週旧若葉台中学校を見学してきました。
まず思った事は十日市場からバスで20分。バス便も平日で一時間3本、休日になると一時間2本というとても不便な場所にあるという事。公園にいた地域の人々との会話の中ではこれから外部の人達が入ると言うことの不安があるという意見があるようです。
地域の人たちの思い出の場所と学校の役割としてして終えた学校がどう地域に活躍出来るか、今後が楽しみです。