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MM21・新高島地区

以前、みなとみらい21地区の未開発エリアであった新高島地区は桜木町側に比べ空き地ばかりが目立っていたが、気が付けば何棟もの高層マンションの建設が進み、横浜F・マリノスのクラブハウスができるなど日々変化している。


そんな中、大規模な建設工事が進んでいるが日産自動車本社ビル。
日産自動車は「みなとみらい線新高島駅付近の横浜市土地開発公社所有の敷地約1万平方メートルを購入、新本社屋は、地上22階、地下2階、高さ99メートル、床面積は80,000平方メートルのビルで予定より1年前倒しして2009年までに建設される。
この新社屋には新車販売の大規模ショールームや本社機能を持つオフィス、同社の歴史を展示する博物館などの施設の建設が検討されている。
東銀座にある現在の本社からの移転を決めた背景には、横浜市MM21地区への進出企業の固定資産税や都市計画税を5年間半額にするなどの優遇措置を盛り込んだ条例を制定したことで、移転にかかる費用約300〜400億円のうち約100億円以上を抑えられることがある。
また、敷地が新高島駅前、横浜駅東口からも徒歩数分という好立地であることも移転を後押しした。


新本社屋2階部分には、横浜駅からみなとみらい21地区を繋ぐペデストリアン・デッキ(歩行者専用デッキ)が貫通する。
デッキの完成によって一般の通勤、通学などに利用できるだけでなく、今までみなとみらい21地区に面する主要ターミナル駅は桜木町だけであったものが、今後は横浜駅もみなとみらい地区への新たな玄関口となる。
このペデストリアン・デッキは横浜そごうの2階から日産自動車本社内を通り抜けみなとみらい21地区へと至る。
また、横浜そごうの2階には横浜ベイクォーターへの連絡橋もあり、事実上みなとみらい21地区から横浜ベイクォーターまで臨海部に沿って歩行者専用道ができることになる。
今はみなとみらい21地区から徒歩で横浜駅に出る場合もしくは逆の場合でも、車の往来の激しい道路に沿った歩道を使わざるをえないが、このデッキが完成すれば徒歩でみなとみらい21地区に点在する様々なスポットを散策するには大変便利になる。


とはいえ、このデッキの暫定供用は来年の秋頃、本格供用は再来年の秋頃とまだしばらく先の話ではあるが、このデッキや日産自動車本社が完成した頃にはこの新高島地区も今とは全く違った街並みとなっているであろう。



日産が「新本社ビル」の起工式−2009年10月までに移転 - ヨコハマ経済新聞
http://www.hamakei.com/headline/2112/index.html


富士ゼロックスMM21地区に研究開発拠点−2009年に新設 - ヨコハマ経済新聞
http://www.hamakei.com/headline/1950/index.html