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その後〜ストロングビル跡地〜



ちょうど横浜スタジアム一塁側、中華街の玄武門近くに存在した歴史的建造物、ストロングビル。去る9月1,2日の一般公開を最後に、ついに解体されてしまった。


クレイジーケンバンドの大ファンである私にとって、グッズ販売を請け負う「クレイジーケンズシンジケート」である「アポロプレイス」へはよく出入りし、ベイスターズファンでもある私は横浜スタジアムへ入場する前に必ず「am pm」で買い出しをしたものだった。


2階にはビルの持ち主であるストロング&カンパニー(極東)社が入っていた。「極東=FAR EAST」私はこのFAR EASTという響きがたまらなく好きだ。


横浜を舞台にした作品として名作中の名作である「私立探偵濱マイク」の舞台はこちらも今年姿を消した若葉町の日劇の屋上の事務所、という設定であったが、実は日劇には屋上は存在せず、このストロングビルの屋上が舞台だったのである。


いまや完全に更地となってしまった。しかし次に建設される高層ホテルの下層部は、
ストロングビルの復元だそうだ。歴史的建造物は、いつまでも我々の心に残り続ける。

記事:田中 健介

・ハマ経plus『中華街入口の「ストロングビル」解体と見学会』
http://d.hatena.ne.jp/hamakei/20070830

「ストロングビル」は、1938年に横浜出身の矢部又吉氏による設計で鉄筋コンクリート造3階建て、一部地下1階の外国商社の事務所として建造された。現在では、市内の数少ない戦前のオフィスビルの遺構としてドラマ「私立探偵 濱マイク」のロケ地になるなど親しまれてきた。