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野毛界隈

戦後は闇市として栄え、かつては横浜三大商店街の一つに数えられていた野毛。
商店街としてだけでなく歓楽街としても長く栄え、野毛本通りのみならず周囲に広がる路地裏まで個人経営中心の中小飲食店が数多く点在し、今もその古き良き昭和の雰囲気が街全体に色濃く残っている。


また、野毛は古くから文化・芸能と縁のある街でもある。
古くは成田山別院(通称 野毛山不動尊)の境内に香具師大道芸人らが訪れ、また1948年(昭和23年)には国民的歌手美空ひばりさんが初舞台を踏んだ横浜国際劇場があったりするなど、横浜市内でも文化・芸能と縁が深い。
その流れは今も続いており、落語、漫才、大道芸など大衆芸能の専門館である横浜にぎわい座が誕生し、野毛本通りでは20年以上にわたり野毛大道芸が行われている。


しかしながら街の活況という点においては、桜木町が当時の国鉄の終点であった頃は長く続いていたが、1964年(昭和39年)に関内・磯子方面へ京浜東北線根岸線が延伸開業した頃から勢いを失っている。
美空ひばりさんが初舞台を踏んだ旧横浜国際劇場跡地にあるWINS横浜(場外勝馬投票券発売所)へ来る人々の往来で今でも週末は賑わうものの、東急東横線桜木町駅が2004年(平成16年)1月に廃止になると、更に人の流れは野毛のほうに向かなくなってきている。


昭和の雰囲気が残る街ということは裏を返せば古い街というイメージでもあり、訪れる客層も高齢化している現実を踏まえ、街も再び若い世代を呼び込もうと様々な企画を生み出している。
桜木町駅を境に現代的なみなとみらい21地区と隣接するこの野毛界隈が、みなとみらいとは違う魅力にあふれ、再び活気に満ちた街となることを心から願う。


横浜市日ノ出、宮川、野毛の3町内会で構成する駅前野毛仲通り商店会は10月5日、街のイメージアップを目指した環境整備に伴い、公募していた町内4カ所の名称を発表した。

野毛地区まちづくり会は、10月から「野毛」をテーマにした社会人と現役大学生のための大学公開講座「野毛まちなかキャンパス」を開講する。
同講座は、開港150周年に向けて活性化を図るため同会の3カ年計画の一環として行うもので、戦後間もないころから闇市としてにぎわい、2004年のMM線開通に伴う東急東横線桜木町駅の廃駅で人の流れが減少傾向にある野毛に若い世代を呼び込もうと、横浜商科大学と協力して企画された。

横浜の下町「野毛」公式ホームページ
http://www.noge-net.com/

野毛 公式ホームページ
http://www.noge.com/

野毛大道芸」の公式ホームページ 20年の歴史
http://www.noge-net.com/daidogei-history.htm

横浜にぎわい座
http://www.yaf.or.jp/nigiwaiza/