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大岡川 〜源流域〜

今週は先週に引き続き大岡川
先週は横浜中心部を流れる大岡川の下流、黄金町から日ノ出町あたりについてのみでしたが、今週は源流域を追ってみます。


大岡川は全長14.04kmの市内2番目の長さの二級河川で、源流域は「横浜の屋根」と呼ばれる市内南部の円海山(標高153.3m)付近、ちょうど磯子区金沢区そして栄区の三区境界付近にある「氷取沢市民の森」の中にある。


氷取沢から流れ出た水流は磯子区から港南区あたりの穏やかな流れを経て上大岡で日野川と合流し、南区に入ると徐々に川幅を増してゆき蒔田・吉野町付近で中村川・堀割川と分流した後、黄金町・日ノ出町を通り河口のある桜木町へと至る。


その源流域は同じ横浜市内とは思えないくらいに自然が残っており、とても近くに住宅街があるとは思えないくらい静か。
周辺には横浜で最も標高の高い大丸山(156.8m)や金沢自然公園、金沢動物園などを含め幾つかの市民の森があり、ハイキングコースにもなっているので市内とはいえ存分に散策が楽しめるエリアでもある。


源流域のすぐ近くの円海山は展望に優れ、東は東京湾から西には富士山を眺めることもできるが、この山が三浦半島から続く三浦丘陵の北端に位置し、それより以北には大きな丘陵がないため、これから大岡川が流れゆく北方のみなとみらい方面、市内中心部の展望が特に優れている。
また、「かながわの美林50選」に選ばれ、横浜市の緑の七大拠点の1つにも位置づけられており、市内中心部に限らず開発が進み、緑が少なくなってきた横浜に残る貴重な地域でもある。


普段見慣れた大岡川も、その源流域は横浜市内にもかかわらず、まだまだ自然が多く残り見所も多く、わざわざ遠出しなくてもじゅうぶんに自然を満喫できるところである。
秋が深まれば、お手軽な紅葉狩りには格好の場所ではないでしょうか。



氷取沢市民の森
交通:JR磯子駅京急杉田駅より市バス93系統「氷取沢」行き
   JR洋光台駅より市バス107系統「金沢文庫」行き
   京急富岡駅より京急バス富3系統「金沢文庫」行き
   京急上大岡駅より江ノ電バス江4202系統「氷取沢」行き
    各バス「氷取沢」下車徒歩15分



横浜市 環境創造局 横浜の河川>大岡川水系
http://www.city.yokohama.jp/me/kankyou/kids/mizu/river/oo/oo.html