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夕涼みに「ひとっプール」〜元町公園プール〜

横浜地方は何せ暑い日々が続いているので、前日に続き、プールの話題を書かせていただく。

山手の丘の元町公園内にも、木陰に隠れた屋外プールがある。「元町公園プール」である。公営プールでありながら、子供だけでなく、カップル、外国人など、いろいろな人が利用しており、異国情緒を感じることができる。50mはなかなか泳ぎ甲斐がある。
かつてこの場所では良質な湧水が湧いていた為、幕末から横浜に居留したフランス人アルフレッド・ジェラールがこの地で煉瓦工場とともに給水業を行っていた事は有名な話である。


そんなジェラールの水屋敷、煉瓦工場も関東大震災で崩壊し、昭和5年、横浜市青年連合団の提案により、湧水を利用したプールが建設されたのが元町公園プールの始まりである。元町公園は、このプールを中心に整備された。
湧水を利用しているため、とても「冷たいプール」として有名であったが、現在は水道水を使用しているとの事。そんなに冷たくなく快適に着水できる。1時間200円、ロッカー10円と、公営プールとはいえ大変にリーズナブルな値段である。


特筆すべきはナイター営業をしている点である。こちらは1時間300円と若干高くなるが、森に囲まれてマリンタワーのネオンが顔をのぞかせる風景はなんとも言えない。
昼間の元町商店街や中華街、山下公園は暑いので、夕涼みにこのプールを利用するのも良いだろう。プールの後も、元町や中華街は待っていてくれるだろう。
夏もあと半月…。


記事:田中健