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「ZAIMでアートトーク −国際・ビエンナーレと都市・市民参加についてのディスカッション−」

5月11日、日本大通のZAIMで、゛現在のアート・国際展″ に仕事として直接かかわっている方々をスピーカーに招き、ここ数年の間に日本でもよく耳にするようになった「国際展・ビエンナーレ」についてのディスカッションが行われる。
主な議題となるのは、近年、日本で乱立しているビエンナーレの現状について。そして、それらがどのような役割を果たしているかいるのかについて問題提起をしていく。
それほどアートシーンの予備知識がない方でも気軽に聴取できるように、最初に国際展全般についての話し・解説を行い、今回使われる言葉の意味などを補足して行く予定だ。
また、国際展のもともとの発祥として、ベニスビエンナーレについて簡単に説明をしていく。それに加えて、スピーカーの新川貴詩氏が行っている活動「トリオ・ザ・アート」について映像やイメージを使って解説をする。これは、同氏がパルコキノシタらと10年来つづけている、様々な国際展でゲリラパフォーマンスを行う活動のことだ。
その後、国際交流基金情報センタープログラム・ コーディネーターの菅野幸子氏によって、文化交流や政策についての話がされる。国際展が開催されることは、地域、都市もしくは国家にどのようなメリットがあるのか。さらに、現在の日本で"ビエンナーレ"という言葉が持つ魔術的な意味を、都市ブランディングや町興しの側面から解説する。そして、それらを踏まえたディスカッションを行っていく予定だ。
他にも、欧米で教育を受けた専門家が、アジア独自の国際展を目指して、次々にアジアで国際展を開催していることに関して、 東京都現代美術館学芸員の難波裕子氏が話をする。
欧米を知る彼らが、欧米中心主義からの脱却を図っているにも関わらず、結局のところ欧米で行われる総花的な、単純に"ホット"なアーティストを集めた国際展と同じようなものの繰り返しになっている問題についても取り上げていく。
なお、入場は無料となっている。

日時:5月11日(日) / 午後2時〜4時
場所:ザイム

スピーカー:菅野幸子 国際交流基金
       :難波裕子 東京都現代美術館
       :新川貴詩 芸術評論家、トリオ・ザ・アート