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「若者リバイバルセミナ― 〜就職氷河期時代からのメッセージ」


横浜市こども青少年局などは、2月から3月にかけて全3回、就職など社会的・精神的な自立に困難を抱えている青少年のためのフォーラム「若者リバイバルセミナー 〜就職氷河期世代からのメッセージ」を開催する。

日本社会において終身雇用制や年功序列の就労システムが崩れた時代に就職活動を経験した就職氷河期世代(現在の30歳代)は、ニートフリーター状態にある若者も多く、「格差社会」や「下流社会」といったキーワードで語られがちな一方で、独立自尊の精神にも富み、積極的に自分自身と社会の未来を切り拓いていくエネルギーがある世代でもある。その彼らが、後に続く若者たちに向けて、これからの時代を力強く生き抜いていくための力と希望を取り戻すきっかけとなるメッセージを発信する。今回は特に「起業」に焦点を当て、従来的な就業価値観を超えて、自分を育んできた横浜という地域で自分の力で仕事を創造していく面白さを伝える。

第1回は、『「ひきこもり」でも「ヤンキー」でもNO.1になればいい! 〜若者が企業で生きていくことの可能性』と題し、過去にひきこもりやヤンキーであった経験を逆に生かしながら、力強く未来を切り拓いていった起業家を講師として招き、共に考える。

第2回は、「僕たちが切り拓く、公共空間としての商店街 〜商店街との協働で興すコミュニティビジネス」がテーマ。公の場としての地元の商店街を中心に大学やNPO、行政などが連携し、そこで若者がビジネスを起こし、地域の経済振興やまちづくりを展開していくことの意味や可能性を、各地の事例報告から考える。

第3回のタイトルは、「僕たちが結びつける都市農業と街 〜地域資源としての「農」を活かした起業の可能性」。若者が都市農業と街を結びつける(地産地消)ことで、地域の資源としての農を活かし、様々な形で起業・就労していくことの意味を、農家や企業、小売店、消費者といった多様な主体のネットワークという視点から考える。

開催日時・場所は、第1回:2月26日、横浜市立大学エクステンションセンター(横浜市西区みなとみらい)。第2回:3月6日、地域ユースプラザ(横浜市保土ヶ谷区天王町)。第3回:3月28日、横浜市立大学エクステンションセンター。いずれも、18時30分〜21時。定員は、第1回100名、第2回50名、第3回100名。

問い合わせ・申込みは、横浜市こども青少年局内「若者リバイバルセミナ―」事務局(電話:045-671-4281、FAX:045-663-8061、Email:kd-kikaku@city.yokohama.jp)まで。申込みは、氏名・連絡先・希望回を記入して、上記FAXかEmailで。全て参加無料。

(リンク)
横浜市こども青少年局 青少年自立支援サイト「For You」
http://www.city.yokohama.jp/me/kodomo/kikaku/jiritsu/

執筆:西森直紀