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踏ん張れ、ベイスターズ!〜クライマックスシリーズへの試練〜


横浜市に本拠地を置いて来年で30年を迎える誇るべき(?)市民球団横浜ベイスターズ
1998年、38年ぶりの日本一で横浜市民は沸きに沸いたが、その後の8年間は最下位が4度と、かつての弱小球団に逆戻りし、低迷を極めている。しかし、2007年の今年は98年優勝の下地を作ったと言われている大矢明彦の10年ぶりの監督復帰により、例年によって大した戦力補強をしなかった割には8月中旬まで3位に定着するなど、健闘している。


今年からセ・リーグは「クライマックス・シリーズ」の導入により、リーグ成績で3位まで入ればプレーオフに進出でき、プレーオフ次第では日本シリーズ進出の可能性がある。せめてベイスターズには「クライマックス・シリーズ」への進出を果たしてもらいたいと思うのだが、8月に入り夏の疲れからか、やや負けが込んでしまい、3位の座を阪神タイガースにあっさりと譲ってしまった。4位転落後も5位ヤクルトから3タテを食らうなど、ついに勝率5割まで切り、借金生活となってしまった。まだ、諦めてはいけない。3位阪神とのゲーム差も、9月の頑張り次第ではまだまだ逆転できる可能性が十分にある。そこで、今回は9月をどう戦えば良いか、分析させていただく。


残念ながら我がベイスターズは走・攻・守の3拍子が揃ったチームではない。スマートなイメージのチームカラーとは裏腹にチーム盗塁数は12球団断トツで最下位と、鈍足の球団である。かつて盗塁王の常連で長年リードオフマンを担ってきた石井琢朗は古傷のひざに不安があり、昔のように走ることはできない。石井に代わる選手の台頭が待ち遠しいところ。2004、2006年と湘南シーレックスで2度のイースタン・リーグ盗塁王に輝き、今年はベイスターズで控えながらもチーム盗塁王と、走塁技術に定評のある若い野中信吾の台頭が9月にどう響くか。


攻撃面では巨人軍より移籍の仁志敏久がトップバッターとして頑張っている。1回の先頭打者としての打率は3割以上であり、初回先頭打者本塁打5本は、プロ野球新記録を達成した巨人軍の高橋由伸の9本に及ばないが、突破口としての役割を十分に果たしている。仁志が出て、石井もしくは野中が進塁打、金城龍彦が繋いで4番・村田修一が返すパターンが出来上がっている。以降の打者はベテラン佐伯貴弘に疲れが見られ、吉村裕基内川聖一ら若手は多少伸び悩みがあるものの、元気である。ファームで調整中の鈴木尚典古木克明の復調があれば攻撃力に幅が広がるはずだ。


守備面では正捕手である相川亮二のリードに安定感ができ、相川が欠場しても鶴岡一成新沼慎二の控え捕手に成長の跡が見られ、谷繁(現中日)が抜けて以来手薄だった捕手陣に余裕が感じられる。
投手陣は三浦大輔の好不調の波が不安であり、前半で勝ちを稼いだ寺原隼人土肥義弘に疲れが見られ、若手もパッとしない。が、44歳、球界最年長の「ハマのおじさん」工藤公康が夏場に入り安定感を見せている。孤軍奮闘する工藤の背中を見て、他の投手陣はどう影響を受けるか?161kmのストッパー・マーク・クルーンが今年は完ぺきなので、先発陣が6、7回まで踏ん張れれば、勝ちも重ねられる。


状況は厳しい。大きく勝ち越せているのは対広島のみで、首位巨人には大きく負け越している。3位阪神にも分が悪い。球団は横浜港開港150周年となる2009年に優勝する事を表明している。今年は優勝しなくても良いが、せめてプレーオフに出る事だけでも横浜市民は盛り上がるだろうし、若い選手の多いチームだけに選手にとっても大きな舞台に出る事で強くなれると思う。


まだまだ秋風は早い。踏ん張れ、ベイスターズ!!


記事・田中健


横浜ベイスターズ オフィシャル・ウェブサイト
http://www.baystars.co.jp/