地震EXPO
4月6日からBankART1929ではじまった「地震EXPO」を見に行ってきました。
このイベントはEXPOといってもそこまで大規模なものではありませんが、体験型のプログラムも含む様々なクリエイティブな切り口で、地震や防災に対する意識を高めようという意図のもとに開催されています。
例えば建築家が提案する災害用シェルターの展示やその制作ワークショップ、デザインやアイデアの優れた防災グッズの展示・販売、防災に関する知識を得ることができる楽しいゲーム、阪神・淡路大震災や中越地震を伝える記録や体験手記の公開など。
写真は神奈川大学曽我部研究室が提案する災害用シェルター「ワッフルドーム」です。これは新聞紙というありふれた素材を折り曲げてつくったパーツを組み合わせることでつくることができるので、覚えておくと役に立つことがあるかもしれません。
避難所で気を紛らわせながら制作を行い、プライバシー空間を確保するといったような使用方法が想定されているとのこと。思ったよりも強度がありました。そして名前の「ワッフル」を連想させる凹凸のある形状がかわいらしいです。
ドキュメント系の展示は数が多いのですが、それぞれ見せ方が工夫されているので飽きずに見てまわることができます。
週末にはワークショップやレクチャーなどの催し物も多く開催されるのでぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
地震EXPO
【会期】2007年4月6日(金)〜5月6日(日)
【会場】BankART Studio NYK, BankART1929 Yokohama
【入場料】500円(中学生以下無料)
【URL】http://www.plus-arts.net/jishinexpo/
筆者 橋本誠
横浜国立大学マルチメディア文化課程卒業。ギャラリー勤務を経て、フリーのアートプロデューサーとして活動している。主な企画展にReading Room(BankART studio NYK/2005)など。2006年11月より横浜ベイクォーター内「ギャラリーBox」の作品展示をP3 art and environmentの芹沢高志と共に企画・制作。2007年9月に横浜・神戸で開催予定の「都市との対話」展を準備中。
展覧会・イベント情報サイトTokyo Art Beatのレビューページ「TABlog」に編集兼ライターとして参加、ポータルサイトAll About「アート・美術展」ガイドを担当するなど執筆活動も行っている。