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横浜都心臨海部のビジネス&カルチャー情報を配信する「ヨコハマ経済新聞」編集部のブログ

[column] 海上コンテナと横浜

横浜をドライブしていると、海上コンテナをよく見かける。
海外からモノを輸入したり、海外に向けてモノを輸出したり、いわゆるモノを運ぶ時に使われる胴やアルミ製の規格化された巨大な箱のことである。
この巨大な箱。たかが箱、でもすごい箱。さまざまなモノを安全に、時には冷蔵・冷凍庫に、そして効率的な荷役が出来るようISO(国際標準化機構)で規格化され、世界中の港で利用されている。(写真Wikipediaより)


この海上コンテナの歴史は、1950年代後半に船舶の輸送用としてアメリカで開発されたのが始まりで、その後徐々に世界中に広まったと言われている。そして現在は、海上輸送だけでなく国内輸送にも用いられている。
規格化されることにより、コンテナ対応の船舶はもちろん、鉄道やとトレーラーなどの輸送手段に連結が可能となり、海外の戸口(工場)から国内の戸口(工場)まで封印を開けることなく一貫して輸送することが実現されるようになった。
このため、せっかく梱包した商品を積替えによるダメ‐ジの軽減や、物流に関するコストと時間が大幅に短縮できるようにもなったのである。


ちなみにこの海上コンテナだが、20FT、40FT、45FTがあるが、道路が狭い日本では20FTと40FTが採用されている。そしてそれぞれのサイズはこんな感じで、かなり大きいものや重いものも柔軟に輸送することが可能である。


長さ 幅 高さ 最大積載量
20FT 6.058M 2.438M 2.59M 20320KGM
40FT 12.192M 2.438M 2.59M 30480KGM


海上コンテナと横浜。港ならではの風景であり、横浜ならではの特徴である。
世界中を旅するコンテナは、これからも安全で安心なモノを私たちのところに届けてくれるだろう。


記事:やまだかずひろ