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三殿台遺跡

磯子区の高台にある三殿台遺跡。
周辺は今や宅地でとても昔の遺跡があるようなところには思えないが、かつてこの辺りには貝塚が点在しており、明治時代には「屏風ヶ浦貝塚」として紹介され、研究者にも注目されていた。
しかしその後は宅地化が進み、大規模な調査が行われることもなく宅地に埋もれていった。


その後、再びこの地が注目されたのは昭和30年代。
1961年(昭和36年)には隣接する岡村小学校の拡張工事に先立ち発掘調査が行われたところ、250戸を超える竪穴式住居跡や数多くの遺物が出土し、考古学的にも重要な所であるということがあらためて確認された。
そして1963年(昭和38年)にはこの遺跡の保存が決定、3年後には国の史跡にも指定された。
隣接して建てられた三殿台考古館では、この三殿台遺跡からの出土品や縄文・弥生・古墳の各時代の復元住居が展示されており、入場無料で気軽に見学することができる。


「遺跡」や「竪穴式住居」といった言葉自体、学生時代の教科書以降はなかなか縁のない言葉ではあるけれども、これらも港町横浜の歴史同様に、貴重な横浜の歴史の一部である。
近隣小中学校の出身者は学校行事としてかつて訪れたことのある方もいると思うが、子供の頃とは違う視点であらためて“ハマっ子”の大先輩らの生活の跡を見にいってみてはいかがでしょう。



横浜市三殿台考古館
住所:〒235-0021
   横浜市磯子区岡村4-11-22
開館時間:4月〜9月/9:00〜17:00、10〜3月/9:00〜16:00
休館日:第3水曜日(祝日の場合翌日)、12月28日〜1月4日
入館料:無料
交通:横浜市営地下鉄「蒔田駅」下車徒歩15分
   横浜市営地下鉄/京浜急行弘明寺」駅より横浜市営バス219系統「三殿台公園」下車

http://www.rekihaku.city.yokohama.jp/shisetsu/sandd/sad02.html