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大通り公園


この大通り公園は「石の広場」、「水の広場」、「緑の森」という三つのテーマに分かれたゾーンから構成され、幅30m、総延長1200mで関内駅前から南西方面へ一直線に延び、総面積は3.6haに及ぶ。
開園以来、多くの人に親しまれてきたものの、これらの三つのゾーンの中で大きな変化があったのは「水の広場」で、以前は大きな噴水や渦潮のできる大きな池などもあったが今はそれらが姿を消し、時代の変化に合わせてか、気軽に水と触れ合うことに重点を置いた設備になっている。
その結果、公園全体としては公園というよりも太い遊歩道という色合いを更に強くした。


この公園は、かつてこの場所を流れていた吉田川と、明治期に入って根岸湾から堀割川が開削され、その土砂を使って吉田新田内の埋め立てが更に進んだことにより開削された新吉田川の二つの川を埋め立てたことにより誕生した。
とはいえ、1978年(昭和53年)の公園開園前に横浜市営地下鉄の建設工事で埋め立てられていたため、地下鉄建設でこれらの川は埋め立てられ、あくまでその上部利用として公園が開園したとも言える。


元々、この地域には上記した吉田川や新吉田川以外にも幾つもの川や運河が通っていたが、そのほとんどが埋め立てられ、現存するのは大岡川中村川だけである。
また、今やそれらの埋め立てられた川や運河の痕跡すら見つけるのが難しい。
そんな中でもこの大通り公園にある伊勢佐木長者町駅構内には、かつて吉田川と新吉田川に架けられていた蓬来橋や千秋橋、横浜橋、板東橋などの橋の銘板を使って造られた「橋の詩」というレリーフが設置されており、ここが川であったことを伝えている。


またこの公園のもう一つの特徴として、オーギュスト・ロダンやヘンリー・ムーアなどの作品が設置されており、日本の都市で、街の魅力を高めるために公共空間に作品が設置された先例とも言われている。


観光色は強くないものの、「石」、「水」、「木」、を表現しているこの公園は季節ごとに違う景色を見せてくれるため、いつ訪れても散策を楽しめる。また園内には休憩スペースが豊富にあり、緑の少ない市内中心部の周辺住民や周辺へ勤務する人々にとっても貴重な公園である。



横浜線沿線 公園探訪 - 大通り公園
http://www.natsuzora.com/may/park/odori.html


大通り公園 〜Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%80%9A%E3%82%8A%E5%85%AC%E5%9C%92