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赤レンガ倉庫の歴史

今年で開業5周年を迎えた赤レンガ倉庫では様々な記念イベントが行われました。
もともと、この赤レンガ倉庫ができたのは2号倉庫が1911年(明治44年)、1号倉庫は1913年(大正2年)。横浜税関の施設として使われていました。
そのころの輸出の中心であった生糸は関東甲信越の内陸部で生産され、八王子街道を経てこの横浜へと集まっていました。
そして当時、この赤レンガ倉庫のある新港ふ頭にはサンフランシスコ航路の船舶などが接岸しており、こういった船舶の輸出による外貨獲得によって日本の近代化は進んでいったわけです。
戦後はアメリカ軍の接収を経て返還されたもののされたものの、以前のような活況は戻らず、1970年代からは取引量も激減し1989年(平成1年)に税関としての役割を終えました。
その後1992年(平成4年)に横浜市がこの施設を取得、改修が行われたのち、「港の賑わいと文化を創造する空間」をコンセプトとし、横浜らしい文化を創出し市民が憩い・賑わう空間を目ざして2002年(平成14年)4月12日に現在の施設がオープン。
1号倉庫はホールやスペースなど各種イベントに対応する文化施設として、2号倉庫は様々なショッピングスポットが入居する商業施設として再生されました。
また周辺も赤レンガパークとして整備され、大桟橋やベイブリッジなど横浜港を見渡す新たな観光スポットとなり現在に至ります。
かつては横浜のみならず日本の近代化に寄与してきたこの施設は今、訪れる人を楽しませ、憩いを与える場となって生き続けています。



赤レンガ倉庫1号館(文化施設
http://www.yaf.or.jp/facilities/akarenga/

赤レンガ倉庫2号館(商業施設)
http://www.yokohama-akarenga.jp/

赤レンガ倉庫の歴史・保存活用など(横浜市港湾局)
http://www.city.yokohama.jp/me/port/general/akarenga/topbody.html