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港の見える丘公園

こんにちは。今週は港の見える丘公園です。
港の見える丘公園・・・山下公園と並ぶ、言わずと知れた横浜を代表する公園です。
山下公園が海に面して直接に海を感じられるのに対して、港の見える丘公園は横浜港湾部全体を展望でき港町を感じることができるところです。ただ、近年は首都高速道路の高架ができてしまったため以前ような完全なる港町の景観が損なわれてしまったのは残念ですが・・・。
周辺には外人墓地や山手公園元町商店街や元町公園、そしてちょっと足を延ばせば根岸森林公園といった開港後の横浜を伝える代表的なスポットが点在しています。


この辺りは開港当時、丘の上にはイギリス軍、丘の下にはフランス軍が駐屯していました。
港を一望できる高台に外国軍部隊が駐留したことについては軍事的な意味も含めて様々な逸話が残されております。ただし、結果的にはこの一帯に開港後の横浜を伝える文化的価値の高い施設を数多く残すことになります。
戦後、アメリカ軍の接収を経て昭和36年から整備が開始され、翌年の昭和37年5月に風致公園として開園しました。


公園内には幾つも見所があるものの、今回は大佛次郎記念館をお勧めしたいと思います。
大佛次郎氏は「鞍馬天狗」シリーズの作者として有名な作家であり、以前「ドックヤードガーデン」の回でお伝えした吉川英治氏とともに横浜を代表する作家です。
横浜のエキゾチックなイメージを代表する山手の丘で、横浜発祥の文化・文学にも触れてみてはいかがですか?


大佛 次郎
大佛 次郎(おさらぎ じろう、男性、1897年(明治30年)10月9日 - 1973年(昭和48年)4月30日)は、日本の作家・小説家。『鞍馬天狗』シリーズの作者として有名で、そのほか現代小説や歴史小説などを幅広く手がけた。
本名は、野尻清彦。神奈川県横浜市英町10番地の宮大工の家に生まれる。長兄は、英文学研究者で天文に関する著述で知られる野尻抱影
東京府立一中、一高を経て、東京帝国大学政治学科を卒業。その後、鎌倉高等女学校(現・鎌倉女学院高等学校)教師となった。ついで外務省嘱託となり、この時代に小説を書き始め、退職して小説家の道に進んだ。
娯楽雑誌『ポケット』に事実上のデビュー作となる小説「隼の源次」を発表するときに「大仏次郎」の筆名を使い、以後この名前で著述活動をおこなった。この筆名の由来は、執筆当時、鎌倉の大仏の裏手に住んでいたことからだという。
生地に近い港の見える丘公園に「大佛次郎記念館」がある。また鎌倉の邸宅は「大佛茶廊」として保存されている。
1964年に文化勲章受賞。

〜大佛 次郎 Wikipedia



港の見える丘公園:交通
電車利用 みなとみらい線 元町・中華街駅出口「5」徒歩7分
     JR石川町駅下車徒歩20分

バス利用 JR桜木町駅より市営バス保土ヶ谷駅行「11系統」乗車
     「港の見える丘公園前」下車
     みなとみらい線元町・中華街駅出口「5」番前より市営バス「11系統」「20系統」乗車
     「港の見える丘公園前」下車


大佛次郎記念館:施設概要
観覧施設 ロビー、展示室、ギャラリー、記念室、サロン、閲覧室
観覧時間 4〜9月 10:00〜17:30(入館は17時まで)
     10〜3月 10:00〜17:00(入館は16時30分まで)
観覧料 大人200円(150円)
    小・中学生100円(80円)
    ※( )内20人以上の割引料金
収蔵品 図書・雑誌約58,000冊、特別資料4,500点
    愛蔵・愛用品約400点、その他



港の見える丘公園 (横浜市環境創造局計画課 代表的な公園)
http://www.city.yokohama.jp/me/kankyou/park/yokohama/kouen007.html

大佛次郎記念館 (ヨコハマ・アートナビ 文化施設のご案内)
http://www.yaf.or.jp/facilities/osaragi/index.htm