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デジタルクリエーターのイベント「ハマクリ!イブニング」

「クリエイティブな作品とは、人に良い影響を与えるものではないでしょうか。つまり、作品に触れた人が、元気付けられたり楽しくなるなどの刺激を受けなければ意味がないと思います。」
そう語るのは、横浜で継続的に行われている最大規模のクリエーターの集まり「ハマクリ!」を主催するCGクリエーターの渡辺健司さんだ。
「ハマクリ!」は月に一度、横浜のクリエーターのコンテンツを発信している。これまでに41回開催された。
「まずは、横浜でクリエイティブな活動が行われてることを、一般の人に広く認識してもらいたいと思います。一部の人のためのアートではなく、広く一般の人が見て楽しめる、そして刺激を受けることができるアートを積極的に配信していくことが「文化芸術創造都市・横浜」の実現のために必要ではないでしょうか。私は、現代アート・アーティストと一般の人の間にある見えない距離感を縮めていきたいと考えています。」

 今夜、4月18日(金)に開催される『ハマクリ・イブニング』V30+12では、横浜のアートシーンについて特集する。ゲストに「創造空間ZAIM」の福富館長や、映像表現による芸術創造の発展を目指すアートグループ「AKT」のメンバーを招いて、横浜の今進みつつあるアートの現状について、アーティスト側からの話を伺う。「トリエンナーレ」が開催される今年、市民や一般の人々にとって、アートが見えにくく、分かりにくい状況になっていないかを考える。
他にも、館内で活躍するミュージシャンによるライブや、桜木町の映画館「ジャック&ベティ」で公開される最新映画の予告編紹介も行われる。フリードリンク制を採用しており、これまでと同じく楽しい雰囲気の中で進行していく予定だ。

会場は、関内にあるヨコハマメディアビジネスセンター1Fの通称"ヨコハマNEWSハーバー"。
19時に開場で、19時15分からウェルカムライブでスタートする。終了は22時の予定。入場料は2000円でフリードリンクバー付きだ。

ハマクリ・イブニング V30+12(Digital Camp!)
ヨコハマNEWSハーバー
ZAIM
AKT

渡辺健二さんは、20年以上デジタル・コンテンツの製作にかかわってきた。最近の作品では、劇場用映画『URTRAMAN』のCGIプロデュース&スーパーバイズ、NHKBS2ハイビジョン『美しき日本百の風景』ヴァーチャルスタジオ映像、などがある。
同時に、横浜にクリエーター自ら権利を持ち、メディア発信できる基地を作るための活動の一環として「ハマクリ!」を主催している。自身の活動について、渡辺さんはこう語る。
「従来は様々なメディアや業態の中でクリエーターの表現の幅がある程度制限されていたように思いますが、今は非常に身近なところに情報発信をするためのメディアやインフラが整ってきているので、クリエーターが自らが作品を発信をしていく時代に移ってきています。ですから、我々クリエーター側がお互いにコラボレートするかたちで、作品をどんどん出していくことが重要です。また、同時にその作品にコンテンツとしての競争力をつけていくことも重要ではないでしょうか。クリエーター側は、日本の中で、そして世界でビジネスにつながる競争力があると認められるようなコンテンツを発信していく必要があると思います。」

Digital Camp!