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ヨコハマ新名物になる!!頂級嬉味の杏仁豆腐〜横浜甘豆腐【甜虹】〜


横浜と言えば中華街、中華料理と言われるが、そんな横浜で絶品の杏仁豆腐を作っているお店がある。
中区根岸町はJR京浜東北線の高架下にある「横浜甘豆腐 甜虹(てんこう)」である。

杏仁豆腐のお店だが、半・屋台型でなんとなくアメリカンな、ジャンキーな雰囲気を持つのは本牧生まれの店主だからだというのも無関係ではないだろう。
店主の北向伸二さんは大学中退後に料理の世界に入る。最初の地が中華街の老舗ジャズバー「ウインドジャマー」というのがカッコイイ。

航海の成れの果てに「ウインドジャマー」に辿り着く外国人のケースが多いが、北向さんは「ウインドジャマー」から世界に羽ばたいた人である。
香港、台湾、アメリカ・ダラスなどの有名レストランで総料理長を歴任したのだ。そして4年前、再び横浜に帰ってきた。

杏仁豆腐の「杏仁」とはアンズ類の種「きょうにん」から取ったものであるが、北向さんが帰国して疑問の一つであったのが、日本で市販されている杏仁豆腐のほとんどが、この杏仁を使用していないことだという。
本来杏仁豆腐は喘息などに効くと言われる薬膳料理であり、日本では嗜好品でしかないために、「杏仁豆腐」と謳いながらも杏仁を使っていない場合が多いのだそうだ。
JAS規格がないなど、製造や表示方法に関して我が国の規格の不備も一因だという。
そこで本物の杏仁豆腐を作ろうと立ち上がったのだそうだ。
どこでどんな素材が使われ、作られているかわかりにくい昨今だけに、食品業界にこういう考えの人が一人でも増えてくれるのは我々消費者にとってありがたい話だ。

この杏仁豆腐だけでなく、抹茶豆腐、マンゴー豆腐、チョコ豆腐、卵豆腐などの「豆腐風スイーツ」がラインナップされており、どれも非常に濃厚かつなめらかで美味い。
季節限定の「さくら豆腐」もある。1個300円だが、元町辺りで売るならもっと取れるだろうと思うが、さらに4個買うと1000円になるというので大変リーズナブルである。









また、今の寒い季節には温かいものを、との事で「ポテカ」というメニューもある。「ポテトインカップ」の略だそうで、カップの中にソテーもしくはマッシュのポテト(これは選べる)の上に
カレー、キムチ、麻婆豆腐などが乗ったおかず系メニューである。どれもホテルのレストラン級の味わいで、しかも熱々、体が温まる。

頂級美味嬉感の杏仁豆腐にポテカ。是非この根岸から、ヨコハマ新名物になってもらいたい。

記事:田中 健介


「横浜甘豆腐 甜虹」
・ TEL :045-625-0956
・ 住所:横浜市中区根岸1−27−7
・ 営業時間:12:00〜20:00
・ 休業日:不定休
(参考リンク)フード・ビジネス・インターナショナル