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横浜都心臨海部のビジネス&カルチャー情報を配信する「ヨコハマ経済新聞」編集部のブログ

山下公園から見たヨコハマの顔

おそらくヨコハマ市民なら一度は訪れたことがあるだろう山下公園横浜市中区)
家族連れや学生の遠足などで昼間は賑わい、日が落ちると、どことなく集まりだす恋人たちのためのデ−トスポットとして様変わりして私達を出迎えてくれる。

山下公園は日本最初の臨海公園として1930(昭和五年)に関東大震災瓦礫や焼土を埋め立てて作られたことは有名で、童話の歌でお馴染みの「赤い靴はいていた女の子の像」や姉妹都市サンディエゴから贈られた「水の守護神」、在日インド人協会から寄贈された「インド水塔」などの記念碑なども数多く存在し、県内はもちろん県外からくる人達にも観光スポットとして親しまれている。

そんな園内のベンチに座ってみると、都市ヨコハマならではの二つの顔を見ることが出来る。
一つは、今や押しも押されずヨコハマのショッピング、グルメ、エンタ−テイメントの中心として存在感を現し、ランドマ−ク、クイ−ンズスクエア、大観覧車が人気の観光地「みなとみらいエリア」向かって左側である。
もう一つは、外国船舶、保税倉庫、遠くにぼんやり見えるガントリ−クレ−ン。日本の玄関口でもあり、港ヨコハマの成り立ちをすべて知っている産業地「山下本牧エリア」向かって右側である。

観光と産業、どちらもヨコハマを象徴する二つのブランド。地域の経済発展と国際化の進展、左右二つのエリアが未来のヨコハマの相互関係をどう築いていくのか?
好きな人の顔色はもちろん、ぼんやり眺めながら考えても面白い。

ベイブリッジや港を行き交う船の眺めがロマンチックな公園。赤い靴はいてた女の子像やインド水塔、アメリカ・サンディエゴ市寄贈の水の守護神など、海外との豊かな交流を感じさせるモニュメントも多い。

●入園自由
みなとみらい線元町・中華街駅」より徒歩3分、JR・市営地下鉄「桜木町駅」より市営バス26系統「山下公園前」下車徒歩1分


記事:やまだかずひろ