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柳宗理さんの横浜公共施設

戦後の日本を代表する工業デザイナーの一人として必ず名前が挙げられる柳宗理さん。その柳さんが関わった公共施設が横浜に2つあります。


横浜市営地下鉄

以下、フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』より引用です。

駅舎のタイルやサインの類はすべて青と黄色の原色で統一されている。これは開業時にグラフィックデザイナーの粟津潔が駅施設のカラーリングデザインを担当した時のコンセプトを今も踏襲しているためである。特に乗車予定位置に引かれた青い帯は、列車が到着した時に車体のドア周りに塗られた縦の青い帯(ゼブラ塗装)と一体化するという凝ったものだった(但し、ゼブラ塗装を施された1000・2000形は現在はすべて引退した)。

また、プラットホームの駅名表示などに見られる、細い青線に長穴という独特の各種サイン形状については、栄久庵憲司率いるGKインダストリアルデザイン社が担当。そして設備・ファニチャー面では、蒔田駅や弘明寺駅などに設置されている美しい曲面の水飲み場や「く」の字の待合椅子、それに今では撤去されてしまったカプセル式の売店などを柳宗理が独創的且つ機能的なデザインに仕上げた。

これら著名なデザイナーたちのコラボレーションによって横浜市営地下鉄は駅入り口から車両に至るまで非常に意匠性に富んだものに仕上げられており、日本のインダストリアルデザイン界では有名な存在となっている。


このように駅構内の設備では、自動改札機をはじめ技術の発達などの事情により姿を潜めたものもありますが、その他の作品は健全として存在しています。ちなみにカプセル式の売店は名古屋市営地下鉄に移され、今でもわずかながら使われているそうです。


野毛山動物園

野毛山に遊園地があった当初から園内にかかる吊り橋風の歩道橋や、いまででは実際の場所で見られませんが標識・看板類もデザインしています。この看板なども遊園地がなくならければ、まだまだ活きる存在として残っていたかもしれませんね。




柳さんの作品全般に言えることだと思うのですが、古さを感じさせないどこか温かみのあるデザインです。今回紹介した施設内のデザインも30年以上の時が経っているにもかかわらす同様なことがいえると思います。これからも色あせることなく両施設に馴染み続けることでしょう。


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